2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

続かない未来

とりあえず起床。最近睡眠時間が不規則だ。寝る時間、起きる時間が一定していないという意味ではない。そんなものとうに壊れている。一度寝てから起きるまでの時間が不定なのだ。三十分も持たず目が覚めてしまうこともある。16時間くらい寝続けてしまったこ…

厄介な電話

昨夜実家から電話があった。母と話すのは半年ぶりほどのことか。もう随分昔に両親とはもはや修復できないような関係になっている。とはいえ外面的には普通の親子であろう、例えば絶縁し二度と会うこともないというわけではない、殴りあったりするわけでもな…

記録としての道

時間が経たない。 何もすることがないからか。 いや、それは正確ではない。何もわたしができないだけだ。することは、いくらでもある。しなければいけないことさえある。だが何もできない。何もできない時間が緩慢にわたしを絞め殺す。 どうしようもない、ほ…

疑問、あるいは怒り、あるいは嘆き

五分も経ってはいない。 なぜ幻の方になまなましさがあり、わたしがいる、この部屋には、まるで現実感がないのか。

消えた幻

時間が経つのが遅い。椅子から立ち上がり、また座る。クッションに染み込んだわたしの汗がまた身体に吸い戻される。さっき掃除をしようと塗らした雑巾がそのままに机の上にある。まだ乾いていない。腐ったインクのような匂いがする。かすれてくると青色にな…

理解と誤解

興味のあったトラックバックについて、さまざま方の日記やコメント、それからヘルプなどから勉強させていただいた。後にこの機能を使いたくなった時のために、自分用に記録しておく。 トラックバックとは何か リンクに似ている。 こちらからどこかにトラック…

影踏み

だいぶ調子が悪い。最近わりとよい日が続いていた。中にはこんな日もあるのも仕方ないさ。 これだけ書いてもしようもないのでせめて雑記でも。

醜い鏡像

さて、これだけ色々やっておいての上だが、わたしはこうした「〜性格診断」のたぐいは嫌いである。心理学や精神分析によるもの、占星術や四柱推命などの占いによるもの(例えば、あなたは〜という運命、素質、性格で、〜な人生を歩みます、というようなこと…

いろいろな鏡

流行ってるらしいのでやってみた。タイプ別性格判断 http://www32.ocn.ne.jp/~emina/ 実は昨晩やってみてその解説を読み、本当かよ、と思い時間を置いて数度やってみた。何度やってみてもENFP型というのかENTP型というのになる。質問にはそれなり正直に答え…

あてもない散歩の中で拾った石

なにもすることもなく、正確にはなにもする気がおきず、ネットをさまよう。さまよっているうちに、先日あったトークショーの記事にいきあたる。ジーン・ウルフ「ケルベロス第五の首」刊行の記念に開かれたもので、同書の訳者の柳下毅一郎氏と、ネクタイ姿の…

名の来歴

更新カテゴリに入れたものかどうかしばらく悩む。結局入れることにする。 名前の読み方と由来について。今まで必要なかったので考えたこともなかったが、発音くらいは決めておかねばならないだろう。 ちょうど一ヶ月前にはてなを借りたとき、このexhumという…

人間嫌い

人間が嫌いだ。 誰が、とか、人間のこういうところが嫌いとかではない。こんな風にあることしかできない人間というものが嫌いなのだ。とりあえず何より自分自身が大嫌いだ。 しかしこうして生きていくことにいい加減に慣れるためには、わたし自身を好きにな…

移り変わり

このところ涼しくなってきた。七月の末頃と比べると随分過ごしやすい。例年京都の八月上旬はこんなものではないのだが。今が異常なのかそれとも先月がおかしかったのかはよく分からない。 そして一時に比べたらこのところだいぶ調子がいい。暑さとはべつに関…

引き出しをさぐる

この日記をつけ始めて気づいたのだが、たいてい実際に書きはじめる前に何について書くかを決めている。おおよそこんなことが主題で、こんな流れで文章を進めて、このあたりで終わる。ざっと概略や箇条書きのようなものが自分の中にできていることが多い。も…

ちょっとした自分用メモ

どこかで書いたような気もするが、この日記はあまり日付通りに書かれていない。そしてある日付に書くことの意味のある時もあるし、ない時もある。もちろん程度問題であるのだが。少なくとも書いている自分自身にとっては、ほんのかすかなことであっても、そ…

好き嫌い

少し思うところがあり、自分の好き嫌いについて考えてみることにした。ぼんやり考えていてもよく分からない。よく分からないので箇条書きにでもしてみることにした。 好きなもの お茶、特に緑茶。 野菜類、生は除く。漬物や火を通したもの。茄子、アスパラガ…

ほんとうにどうしようもなく馬鹿なこと

昨日の日記に、ある詩集の単語の音について、わたしが持っていたちょっとした印象について書いた(実際に日記に書いたのは、ついさっきなのだが)。誰にも理解も共有もされなかったが、その印象について、わたしはある程度の確信があった。くるりんと、一回…

心づもりとその変化

こちらの日記だけのことではなくてメインのサイトも含めた話であるのだが、当初の予定としてリンクのページは作らないつもりであった。もともととても個人的な、内面の必要に迫られて作り始めたサイトである。なにか有益な、つまり具体的に役に立つことのあ…

スタンスに対する疑惑

結局とにかくどうしようもなく分からない。小説を専門にしているものの立場から、発表者を含め詩の専門家たちがどういう姿勢でテクストを読むのか探ろうとしてみる。確かに面白い発表だけれど、それは発表が面白いのであってその詩が面白いわけじゃないよね…

捉えきれない異物感

昼過ぎから読書会。研究室に向かう。 家を出るときに以前約束したとおり眼鏡を持っていこうとするが、視力が落ち始めてすぐに作った古いものしか見つからない。今のわたしの視力にはさほど役に立ちはしないだろう。しかもひどく酔っ払った時などに、何度かコ…

その残骸

そして我に返ってみると、そこには何の才能もとりえもなく、自分のことしか考えられない傲慢な大人がひとり立っていた。それはわたしが他のすべてを捨ててまで憎み続けてきたものではなかったか。ただ愕然とするほかはなかった。

誰もいない世界

中学に入ると世界が変わった。まず、それまでのクラスメートたちとほとんど出会うことがなくなった。電車を使っても一時間ほどはかかる私立に通うようになると、物理的に彼らと接点がなくなる。電話や、年賀状を含めて、手紙などまったく書かない方であった…

白い天才

小学生の頃、わたしは自分を天才だと思っていた。 同じ年頃の子供たちは言うまでもなく、大人たち、例えば両親や親戚、近所のおじさんおばさん、年寄り連中、先生、小売店を経営している親のところに来る客たちやそこで使われている店員、TVに映ってなにやら…

なにかかつて自ら捨ててしまったものを取り戻すために

喫茶店にいたのは同い年でほぼ同郷のある男で、研究室での先輩に当たる。殉教者的馬鹿精神の賜物として、食事を終えたちょうどその時に同じ研究室の後輩もやってきた。カレーと一緒にコーヒーまでも頼んでいたが、こちらも炭の味がした。幸いこの飲み物は、…

あるジンの銘柄にも似た

カレーを喫茶店で食べた。かなり念入りに炒ったスパイスの香りが店内に立ち込めていたので、本格的なとまではいかなくとも、そこそこしっかりしたものが出てくるのではないかと期待したのである。 これは大失敗だった。およそカレーという言葉の、その最も広…

想定外の起床条件

そんなわけで昼過ぎに出かけて人と会うことになった。 昨晩寝たのは九時前頃でもう十分に明るかった。部屋の電気を消してもかしこから光が入り寝入りにくかった。寝入ってからしばらくした頃電話が鳴った。サボテンの花のようにはっきりとしない頭で受話器を…

あらかじめ見た風景

十日ほど前に見た夢のことを思い出した。あまりに気持ちの悪い夢だったので、見た日のことはよく覚えている。先月の25日、日曜日の朝方のことだ。夢の中でも起きてからも、トイレに駆け込み吐きそうになった記憶がある。 薄暗いところ、恐らく屋内なのだろう…

不信主義

わたしはオカルトを信じない。 そうは言っても、いわゆるオカルトとそうでないものの間は非常にあいまいである。いまだその境界線の指標となるものを、わたしはこれと示すことができない。だから、この不信もまたあいまいなものである。 ここでわたしがオカ…

再帰的読者のいない空間によせて

最近こちらに書く以外、サイトの更新をしていない。更新するつもりや、書きたいことがないわけではない。次に更新しようと思っていた本棚用の記事が行き詰まってしまい、それを途中のまま他のことを書くのもなかなか気分的にやりにくいというだけだ。だが、…

忌み枝を落とす(2)

昨日の続き。昨日の分は、途中で話が大きく逸れた。考えてみれば最初の部分もあまり関係はないことだ。いわゆる五感の話ではないのだ。これではタイトルの意味すらわかるまい。 ともかく昨日書いてみたように、人の心の動きに対する観察力がどうやらわたしは…