2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

それでもベンヤミンは神に怒りを覚えなかったのか

やや調子は下降気味。 それも仕方のないことなのだろう。こうして上下を繰り返しながら少しずつ普段の調子を取り戻していくのだ。株価と同じようなものだろう。もしも以前の状態にまで戻れるのならばだが。 あまり何もする気もおきず何もしないままに一日が…

辞書の時間

人と会う。といっても定期の読書会に出かけただけである。会自体の内容は既に忘れた。そう言えばこれも時間に関する話だったはずだ。ドラえもんは出てこなかった。代わりにアンジェラの鐘とセックスのことばかり考える女とブルームが出てきた。ハロルドでは…

線形性の喪失

この日の記録は、実際には8/1深夜(日付がすでに変わっているのでほんとうは8/2である)に書いている。だから厳密には日記ではない。いちいちこんなことを書いていたりはしないが、この日記の過半数は当日には書かれていないだろう。たいていが一日二日が遅…

かにときのこ

もう結構長いこと料理をしていない。このままでは腕がなまってしまうだろう。まあ、それもかまわない。 だが愛着のあるメニューというのはあるもので、せめてそうしたものだけは作り方を忘れずに、記憶しておきたいと思う。わたしの記憶力は残念ながらあまり…

胃もたれ

朝起きてユリシーズを読む。18挿話。独白。朝から読むようなものではないことに気がついてすぐにやめる。それでもちょっとは読んでしまったので、まるで二日酔いの朝にうっかり油気の多いレバーソーセジでもかじってしまったような気分になる。ジョイスなど…

しかしそれには、もちろん、罠がある

ランチにフレンチを食べに出かける。まだ一度しか行ったことのないレストランである。しばらく前から、わたしの中でひとつ引っかかっていたところのある店である。上手くは説明できないが、どうも評価が確定できないのだ。以前行った時は、味その他について…

整理しがたいものとして

中島らもが死んだ。 それを悼み悲しむべきなのか、「お疲れさま」と言うべきなのか、まだ、わからない。 しばらく前に、その業界につながりのある人から、重体という噂を聞いていた。詳細は何もわからなかった。自殺未遂ではないかと話し合っていたが、確か…

計画的日常

できるうちにしておかないと、なにもできなくなってしまうので、掃除をして洗濯をして美容院に予約を入れて食事に出た。比較的重めのランチをあえて頼み、コーヒーを嗅いで、煙草を吸いながら新聞を読む。本屋に寄り平積みと新刊を眺めて、それから買い物を…

緑の傘

久しぶりに、いくぶん調子がよくなった。 酷暑の日々はあいかわらずだが、体調もそんなに悪くはない。朝から水風呂を用意して入る。お湯を少しも埋めていない、ただの水風呂では少々冷たすぎたようだ。だが、ひやりとした冷気が肌から身体に浸入してくるのが…

遠い声

メールが来た。広告やスパムや契約や、あるいはネット上でだけのつきあいの人からのものではない。生身の人間を知っている相手からのものである。素直に嬉しい。今の調子の悪さゆえ、返事を書くこともできないのを歯がゆく思う。そう言えば何人か、メールを…

天気

雷雨が続いている。電気を消した真っ暗な部屋の中でそれを聞いている。うずくまって、ただぼんやりと耳と目をあけている。どこから入ってきたのか、部屋の空気も雷の匂いがする。雨の味もする。雷の音はなにか禍々しい力があるようだ。暗闇の中でそれを聴く…

入城

今日も戦争は続いている。敵の姿の見えない戦争。とても個人的な、暗闇の中で一人で何かと取っ組み合いもがいているような戦争。 それはまた、どこかに駒と盤のあるチェスのような戦争でもある。陣地が少しずつ敵に奪われ勢力圏は後退し、安易な入城があだと…

中華曲線

調子が悪い。かなり悪い。 まごまごはまだわたしの中に居座っている。 調子の波が中華鍋の底のような曲線を描いているような感じで、定常的に悪い方で固着してしまったようだ。この流れの中でまた前の月曜日のように、ひどいことになるのではないかと恐れて…

更新履歴

気晴らしにサイトの更新をしようと思った。本棚に4冊追加するつもり。とはいえ、そのうち3つは同じ本の原書と訳書。 だが、一冊目のヘミングウェイで行き詰まる。なかなか進まない、書かなければいけないことがまとまらない。書くべきことは全部わかってい…

わたしの更新履歴

どうしたらいい? 今日も非常に調子が悪い。 何も出来ずに部屋の電気を消して、うずくまるようにして座っている。そうしていると、部屋の隅、わたしからやや左の視界に入らないあたりに、なにか暗い、闇のかたまりのようなものがある気がする。そちらに眼を…

無限広告

いつものことだが人恋しくてたまらない。 そしていつものことだがそれを必死で押さえつける。 調子の悪い時ほど誰かに会いたくなる。そして調子の悪い時ほど、会えばきっと迷惑をかけてしまうだろう。 だから一人で押さえつける。誰だってそんな時にはそうし…

なぜ一人で苦しむのか(さらに追記)

あるいは単に病院へ行きたくないのを、もったいをつけて言い訳してるだけかもしれない。

なぜ一人で戦うのか(上への追記)

ふと気がついたけれど、単にくだらないプライドのようなものかもしれない。

病院嫌い

医者と病院が嫌いだ。薬も嫌いだ。 白状すると、いくらわたしでもこんな自分の状態が、ひょっとしたら病院に行くべきほどのものではないかという自覚はある。行ってみたら、その程度まだまだ甘い甘いと、医者に笑われる程度のものかもしれないが。 高校時代…

高校時代のこと

中高通った私立学校は医者の子弟が多かった。18までわたしが暮らしたあの巨大な村社会では、この高校を出て地元の国立大医学部に行かないと、たとえ東大を出て医者になっても開業することができない。地元の医師会がそうさせないのだ。なので同級生は地元の…

なんか見た。 いつものように悪夢だった気がする。 内容は忘れた。

行き場のない猫

朝から調子が悪い。 もういいかげん波が去ってくれるだろうと期待しているのに。 彼女も行き場を失って、出口も見つからず、わたしの中をまごまごさまよっているようだ。 せっかくだから名前をつけてやる。 お前の名前は「まごまご」だ。きっとかぎ尻尾で、…

うぶ毛とその中心にあるもの

二日前(20日)の日記の続き。本来、20日の内にこちらまで書いてしまうつもりだったが、書ききる体力がどうしても維持できず前半だけとなった。後半をここに書く。 小学生の頃一番好きな果物は枇杷だったが、今現在は桃の方が好きである。もっともどちらもそ…

二日遅れ

二日遅れで19日の日記を書いた。書いたように、2日遅れでは厳密な意味で日記とは言えないかもしれない。遅れた理由もそこに書いた。やたらと長くなってしまったしまとまりもない。文章になっているかもわからない。語るべきことを語り切れた気もしない。だが…

お茶を吹く

はてなダイアリのキーワードとはどういうものかは知らないが、面白そうなのでいろいろ見ていた。いくつかのカテゴリに分けられている。多少大雑把な感もある。自分の探したいキーワードがどこに入っているかわかりにくい。だが、このように適当に見てまわる…

枇杷

枇杷の季節も終わってしまった。今年は一度も食べることがなかった。まだ市場などで手に入らないことはないが、梅雨の終わりから明けて一週間ほどの間の枇杷の味はもうしないだろう。残念なことだ。 小学生くらいの頃、一番好きな果物は枇杷だった。考えてみ…

19日の深夜から日付が変わった後しばらくまで

会食が終わり、二次会ということで人の少ない静かな店へ行く。数人を除きほとんどがこちらにも来る。ここではスプモーニを飲む。軽いお酒も置いているような喫茶店などで、よくジュース代わりに頼むような甘いカクテルだ。グレープフルーツか桃のジュースが…

19日の昼から夜にかけて

起きた時すでに調子はかなり悪かった。たいていここまで悪いと、その日は外に出ない。もちろん自分の意志の保てる限りの話で、一人でいることの辛さに負けてどこかに行くことや、何かの用事で出ざるを得ないこともある。この日もそうだった。所属している研…

波に関する一般論

ここ二週間ほど、恒常的に調子の悪い日が続いていた。もちろんその中に上下はあるのだが、程度としてはさほどひどくはなかった。 もともと波のある方である。いい時、悪い時があるのはいつものことだ。その程度に考えていた。たいていは続いても一週間かそこ…

蟻地獄の系譜

この時のことはどう書いたらいいかわからない。どこから初めて、どこで終わり、どのように語るべきなのか、まったくわからない。何度も書きかけて中途であきらめてしまった。タイトルも思いつかない。だが、それはどうしても語らねばならないことだ。そんな…