到着

 かなり以前に注文した本がやっとAmazonから届いた。たいてい一週間かからないのだが、たまにこんなことがある。一度に大量にオーダーするとままにある。わたしはたいていいくつかの本をまとめて取り寄せる。
 想像でしかないのだが、こういうことが起こるのはたまたま在庫の薄い本に当たってしまったのではないか。通常数冊を注文すると、すぐさま届けられるものだけを先に発送してくれる。洋書など時間のかかってしまうものは後からとわざわざ分けてくれるのだ。なかなか気の利くサービスだと思っている。だが、アマゾンの倉庫の内に一冊程度しか残っていない、切れているわけではないが在庫の薄い書籍を取るとどうだろう。受注担当としてみれば、倉庫に在庫があるわけで、それも一緒に送ろうと思い他の本も待たされる。しかし誰かの注文とかぶり、そちらにその一冊が行ってしまえば在庫はなくなる。結局版元から取り寄せるので時間がかかる。こんなことが起こっているのではあるまいか。まあ届いたところですぐには読めもしないほど、ここ最近は忙しいので文句もない。書店に行かずとも届けてくれるだけで満足である。

昨日到着した本

 しかし四冊しか届いていない。確か20冊くらいまとめてオーダーしているのだが。恐らく悪さをしているのはこの中にはないのだろう。諦めて四冊だけ先に送ってきているような気がする。

*1:ご存知の通り、本当は「すが秀実」、「すが」という字は糸偏に圭であるが字が出ないのでいつも「鮭」で間に合わすことにしている。なお「鮭秀実」(しゃけひでみ)はわたしのオリジナルではない。筒井康隆のネタである。

共時する文体

 世の中には偶然しかない。分かっている。偶然の一致に意味を見つけたり、何かを感じてみようとしたり、あるいは読み替えを試みたり、しかし、せざるを得ないにんげんの内の何かにこそたぶん意味がある。滑稽で莫迦莫迦しく悲しいことだ。こんなことを書くのは届いた本のある一冊に思わされるところがあったからなのだ。
 おととい、「待つ人と周囲の人へ」という記事を書いた。その翌日に『ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね』が届いた。これが一つ目のシンクロニシティ。そして同日そんな悪戯をしても許してくれそうなある後輩に饒舌文体で文章を書きメールを送った。それも南関東方言のヤンキー崩れの口調を使い、酔っ払いの語りを作り上げ、人工的な文章にした。見かけの割りに手のかかる文だ(うっかりするとビートたけしになってしまう)。するとしばらく経ってから、岡崎の漫画にでも出てきそうな文章が返ってきた。これが二つ目のシンクロニシティ。三つ目はここで語ることもできない。

感染する機械の不調

 アンテナが最近不調な気がする。更新されているページも拾ってくれていない。いや、アンテナに限らずわたしの身の回りではいろいろ不調だ。まずパソコンが死にかかっている。今にも止まりそうになっている。それから学校ではてなにログインしようとしたら、ログインページが開かなかった。しかたないのでゲストでコメント一件つけて引き上げた。これはどうしたことだろう。研究室のパソコン回線の調子自体が悪い様子だ。テクストだけならすぐ開くのだが画像がいくつかでもあると、もう開きもしてくれない。水道の調子も悪い、時々お湯がなかなか出ない。どうもその辺にグレムリンでもいるのではないか。

猫用扉へのリスペクト

 kapibaraさんのグループ日記にちょっとしたコメントをつけさせて頂いた折に気がつきました。確かにわたしはSFも好きです。かなり好きです。ですが、SFか猫かどちらを取るかと言われれば、猫を取ります。SFとしてどうだろうが、猫で許してしまったわたしはその敗北を認めます。


The Door into Summer
The Door into Summer 
Robert A. Heinlein

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))
夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))
ロバート・A・ハインライン


しかし洋書の表紙は分かってませんね。

 個人的なレス:はい、確かにリプレイとかぶるところがありますね。

 本作自体のできは、SFとしてはやはり拙いとは思います。猫好きなんで許しちゃいますが。海外SF入門用としては、確かに、無難な良書なんですが、あまりに無難すぎるというか。まあ、ビッグ・スリー*1なんてみんなそんな感じですし、それに弁護するなら、彼らのテーマやモチーフが今みると極めて陳腐に見えてしまうのは、それだけ追従者のいた質の高い小説でもあったということなんですよね。たぶん。
 あと、この「三大巨匠」とやらをSF好きが馬鹿にするのは、例えばビートルズを馬鹿にするのと似たところがあります。

*1:SF三大巨匠。あと二人は『銀河帝国』のアイザック・アシモフ(今なら『アイ,ロボット 』の原作『われはロボット』でしょうか)と『2001年宇宙の旅』『幼年期の終わり』で知られるアーサー・C・クラーク