海底を引きずられるように

 地元に住んでいる親戚の夫妻にお寿司をご馳走になる。お盆の最中ということで、ネタはさほど種類がない様子。それでも店を開いている以上たいていのネタはそろえていたが、何か注文しても店のご主人は、ものがよくないから止めた方がいいよ、と言う。わたしの好きな白身や貝類は特にあまりよいのがないようだった。だが、ミル貝はおいしかった。生きているのを開いて、舌に柔らかに甘味を含ませるような味わいの肝も添えてくれた。
 その後、Lovelyでジャズを聞く。ドラム、ベースは悪くないがピアノの演奏が重く野暮ったい。台風の中、タクシーで帰る。