御池あたりで

 結局九時前には出て寺町を御池まで下りゼストでモーニングを食べる。新聞などを読みながらコーヒーを飲み、地下街から出るともう十時半を回っていた。これはいけない。何がいけないかというと、この時間になると書店が開いてしまうのである。巡回ルートに乗ってしまうとまた一日が潰れてしまう。所用があればそんなこともしないで済むが、気がついたら今日は休日だったのである。数軒廻りはしないものの、でもせめて近くまで来たのだからと三条北のふたばに寄る。書店があるとどうしても寄らざるを得ないものを感じる。古書店でも同じである。ほとんど病気みたいなものだ。ここは規模にしてはマンガや雑誌の数が多い。その分活字本が割を食っているのだが。ところで先日からはてなの方でいろいろな方に面白い本を教えてもらっている。まだ質問は終了していない。せっかくそれがあるのだから、今は小説を買うのはよそうと大判のマンガ本とエッセーの類を少し買う。こうした判型の大きな本は値段が高い。冊数の割りに財布が四千円分軽くもなる。それなら何も買わなければよいのであるが、本屋に寄って手ぶらで出られないからこそ病気と言えるのであろう。やっかいなことである。今日の夕食は質素に済ませようかと思う。