断片と雑記

 何かを書くのが最近辛い。何とかゴールにたどり着けたものも、たいていは無理やり、力ずくでこぎつけたようなものばかりである。そしてそのゴールの半分くらいは、本当はただの休憩所で終着点ではない。わたしが語ろうとしていること、語ることで作り上げようとしていること、あるいははっきりさせようとしていることは、本当にそれだけの意味があるのだろうか。分からない。だが今は、それでも誰もいないところへ向かって書き続けようと思う。わたしの他には届かない声でも出そうと思う。
 しかし疑いがないわけではない。こんなことを続けてどれほどの意味があるのか。自分以外おそらく誰にも読まれないことにどれだけの価値があるのだろうか。
 以下は以前書きかけたものの、結局書き終えられなかったもの。いずれまた書き直すこともあるだろう。

 ところで、語ることにはいくつかの形態があると思う。何かを語りたい時、何か、まだうまく言葉になってくれないもの、文章に収まってくれないものを語ろうとする時、その形態を見つけることがひとつの手がかりになったりする。どの形で語るのか、何として語るのか、例えばただのこんな雑記として、あるいは短い小説として、あるいは詩として、音楽として、絵画として。ひとによってその幅や選べるものは違うだろう。また一言で雑記といっても、その中にはいろいろなものがあるだろう。わたしの幅はさほど大きくもない。
 こうした形態の中には、批評や感想も含めてもいい。何かを読んで、書けなかったことが言葉にやっとなることもある。小説や詩、あるいは誰かの日記だっていい、そうしたものから形になることもあるだろう。そうして語り始めようと思うこともあるのかもしれない。