2004-08-14から1日間の記事一覧

老夫婦

病室のベッド、父の横に腰掛けた母は近年になく明るい。病状の事や医者から言われた事、そのほかのこまごました事をとりとめなく二人でぼそぼそと語り合っている。父がほとんど厄介払いされるように(当たり前だ。営業と称して遊び歩き、ろくに働きもせずた…

ライオス訪問

昼に父の入っている市民病院に向かう。病院は人が多い。お盆なので医者は見かけない。看護婦も数は少ないようだ。見舞い客と入院患者が大勢を占めているのだろう。入院患者はすぐそれとわかる。だが、見舞いの人々はただの客なのか入院患者なのか見分けがほ…

200℃の肌色

関西電力美浜原発の事故について、ようやく報道が落ち着いてきたようだ。一つにはオリンピックが始り、そちらの方に世間の関心が移ったということもあるのだろう。だがわたしにはオリンピックなどよりも、こちらの方がよほど面白い出来事だった。 事故直後の…

さらに重ね書き

つまり、これから書こうとしているのはそういうことだ。 それでもわたしは書かねばならない。 わざわざこんなことを前もって書いている自分自身がなお許せない。ただ書くべきことだけを書き、それを見てしまった人からの軽蔑をそのまま受ければよいではない…

重ね書き

言うまでもないことをわざわざ言うのは格好悪い。同じことを何度も言うのも格好悪い。それはわかっている、だが言っておかなければならない。それにもはやわたしなどいくら格好悪くたっていい。格好悪い事ばかりしてきているのだ。 わたしはひとでなしである…